Netflixオリジナルドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」。
知的障害をもつグルは父を亡くし、ムーブ・トゥ・ヘブンの仕事を受け継いでいます。
グルの後見人として現れた叔父のサングは、なにやら裏がありそうな様子。
まだまだ過去が明かされていないサングですが、今回で今までの謎が明かされそうです。
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」7話8話9話のあらすじやネタバレ、感想をまとめていきます!
「ムーブ・トゥー・ヘブン:私は遺品整理士です」登場人物
主人公:ハン・グル(タン・ジュンサン)
グルはアスペルガー症候群という発達障害を患っている。
母親は亡くなっており、父親の会社である遺品整理士の会社「Move To Heaven」で働いています。
アスペルガーの特徴でもあるのですが、グルは記憶力が良く、情報を瞬時に記憶することができます。
水族館が好きでよく通っていますが、魚の種類や数を全て記憶しているのです。
また、グルはパニックになると頭を壁に叩きつけながら魚の分類や名称を言い続けるという特徴があります。
グルの父親:ハン・ジョンウ(チ・ジニ)
ジョンウは、障害のあるグルを残しこの世をさりました。
ジョンウの弟:チョ・サング(イ・ジェフン)
はとあることで捕まり、刑務所で生活を送っていました。
兄であるジョンウのことをとても憎く思っている様子が描かれています。
グルの家の前に住む女の子:ユン・ナム(ホン・スンヒ)
という女の子は、昔からグルのことを気にかけてくれていて、よく一緒に水族館に行きます。
グルがパニックを越した時には、すぐに壁と頭に間に手を挟んでくれる優しい女の子です。
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」7話あらすじ
過去に闇の試合で倒した相手が危篤だという連絡を受けたサング。
お金を用意して病院に駆け付けますが、すでに息を引き取っていました。
サングがその相手と出会ったのは10年前、闇の試合で整形を立てていた頃。
試合の帰り道、いじめられていたスチョルという少年を助けます。
スチョルはその後サングに弟子入り。
ボクシングを一からはじめ大会で優勝するまでの実力になります。
全国ボクシング大会で優勝するまでの実力を付けたスチョル。
しかしある日突然、父親の店を手伝うために、次の試合を最後にボクシングをやめるとサングに告げます。
その日、いつも通り試合に出場したサングの目の前に登場した相手は…スチョルでした。
驚きを隠せないサングですが、スチョルを気にかけつつ試合を進めます。
第7ラウンドに差し掛かった時、サングは観客の中にいるジョンウを見つけました。
幼いころにサングを残して姿を消したジョンウ。
その憎しみの気持ちから、スチョルを思いっきり殴ります。
その一撃が決め手となり、スチョルは植物状態となってしまったのでした。
これがサングとスチョルが出会い、現在に至るまでのお話です。
スチョルの妹に「遺品整理をさせてほしい」と頼むサング。
手際よく遺品整理を進めていきますが、ある書類を見てその手が止まります。
それは、「慢性外傷性脳症」と書かれたスチョルの診断書。
スチョルがボクシングを辞めた本当の理由は、脳へのダメージによるものだったのです。
その事実を知ったサングは、涙が止まりませんでした。
サングの過去のお話です。こんな経験をしていたとは…
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」7話感想
7話はサングがメインに描かれていました。
ようやく明らかになったサングの過去。
入院していた植物状態の男性は、サングが可愛がっていた弟子だったようです。
昔のサングも、今と同じく第一印象は良くありませんでした。
しかし弟子になったスチョルを本当に可愛がって育てていました。
スチョルが大会で優勝した時は、自分のことのように喜んでいたのです。
他人の幸せを喜べるなんて、今のサングからは考えられません。
スチョルの遺品整理をしたいと自ら言い出したサング。
成長した姿を見て嬉しい気持ちもあるし、その心境を考えると切なくもあり…涙が出ました。
部屋にあった段ボール箱に遺品を入れていく姿は、グルと変わりませんでした。
サングのこの経験は、ムーブトゥヘブンでの今後の仕事に役立つことでしょう。
最後に、サングが試合中にジョンウを見つけて取り乱してしまったシーン。
幼い頃にサングとジョンウが引き離されてしまったことは分かりましたが、
それ以外はまだ真相が描かれていません。
サングがジョンウを恨んでいる理由も、明らかになっていくでしょう。
大切な弟子だけど、試合を組まれた以上拒否することはできない…。
残酷すぎます…。
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」8話あらすじ
ある日「もう帰らない」とメモを残して家を出たサング。
サングを探すグルは、何者かによって連れ去られてしまいます。
黒幕は闇の試合のボスである、マダムでした。
マダムからのメッセージを受け取ったサングはグルが連れ去られた場所にすぐに駆け付けます。
こうしてサングは、マダムに新たな弱みを握られてしまいました。
翌日グルは、幼いころから毎年同じ日にジョンウと行っていた遊園地へ遠足にでかけました。
ナムに尾行することを頼まれたサングは、グルの後を追います。
遊園地では一切アトラクションに乗ろうとしないグル。
一通り遊園地を回った後は、1人で行くところがあるとサングに告げます。
しかしこっそり尾行を続けるサング。
チキン屋、中華、ピザ屋を周り、最後に着いたのはスイン駅でした。
ここは、サングにとって良くも悪くもある思い出の場所です。
ジョンウと引き離された幼いサングは、施設に入ることが決まっていました。
それを阻止して2人で生きていくため、ジョンウはサングと共に姿を消すことを決意。
約束の日、サングはスイン駅で待ち続けますが、何日経ってもジョンウは現れませんでした。
しかし何日経ってもジョンウが現れることはありませんでした。
この日から、サングはジョンウを恨み続ける人生が始まったのです。
しかし、グルの一言で全てが覆されました。
スイン駅でサングが待ち続けた日、
ジョンウはデパートに誕生日プレゼントを買いに来ていました。
その日は韓国史にも残る、デパート崩壊という大事故が発生。
ジョンウはその事故に巻き込まれてしまい、サングとの約束を守ることができなかったのです。
サングは、ジョンウが毎年買ってくれていたスニーカーや手紙を見て涙が止まりませんでした。
こんなすれ違いがあったなんて。運命は残酷すぎます。
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」8話感想
8話は、「ムーブ・トゥ・ヘブン」の中で過去一泣きました。
ずっとジョンウのことを恨んでいたサングでしたが、こんな理由があったんですね。
きっかけは、すれ違いだったなんて。
悲しすぎます。
約束の日以来、ジョンウは毎年欠かすことなくサングへのプレゼントを用意していたようです。
ジョンウが毎年決まった日にグルを連れて遠足に行っていた理由も、感動的でした。
サングは幼いころ誕生日に、
遊園地に行って全部のアトラクションに乗りたい。
チキンとピザ、ジャージャー麺を食べたい。
プレゼントが欲しい。
と願っていました。
サングがどこかで元気に生きていてほしいと祈りながら、ジョンウは毎年遠足に出かけていたようです。
サングが刑務所に入っていた時、ジョンウは一度面会に来たことがありました。
しかしサングは面会を拒否した為、
最後にジョンウの姿を目にしたのは、闇の試合で名前を呼ばれた時でした。
もっと早く誤解が解けていれば…と悔しい思いです。
8話はこのように悲しいシーンが多めでしたが、とても微笑ましくて個人的にお気に入りのシーンがありました。
アトラクションに乗らないグルを、サングが無理やり乗せたシーンです。
最初は嫌がりながら目を瞑っていたグル。
しかし一度目を開けてからは楽しんでいたようで、初めてグルの笑顔を見ました!
ほんの一瞬、気づくか気づかないかくらいの笑顔でした。
ですが、グルは今まで全く笑うことがなかったので、見ていて本当に嬉しかったです。
ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」9話あらすじ
ムーブトゥヘブンに遺品整理の依頼の電話が掛かってきました。
故人は、心臓に持病を持っていたためモーテルで孤独死したソンミンという青年。
韓国で生まれ後すぐに養子として渡米しますが、養父母が国籍を与えてくれず国外退去に。
再び韓国に戻ってきてから、ソンミンは実の母を探していました。
一度面会の機会はありましたが、母親から拒否され、再会は実現しなかったのです。
しかしソンミンは幼少期に女性に抱かれた写真を持っていて、それを手掛かりに母親を見つけ出していました。
遺品整理をしていたグルとサング、ナムはその女性の正体を知り、驚きます。
その女性とは、有名キャスターのカン・ウジョンでした。
遺品を持ってテレビ局に向かうグルとサングですが、警備の人に面会を断られてしまいます。
タイミング良く帰宅するウジョンを見つけ、車で後を追い、話を聞いてもらえることになりました。
しかし、ウジョンはソンミンの母親ではなかったのです。
ウジョンが16歳の頃、彼女の両親は里親をしていました。
ソンミンが養子に出されるまでの間、里子として預かっていたのです。
その時ウジョンに抱かれた写真を見て、ソンミンは母親だと思い大切に写真を持ち歩いていました。
ソンミンの遺品は、ウジョン自ら持ち帰りたいと申し出ます。
普段あまり感情を出さないグルでさえも、喜んで興奮している様子が伝わってきました。
翌朝、グルは掃除機の音で目を覚まします。
リビングに行くと、サングが朝食を作っていました。
今まででは考えられないサングの行動に、何かが起きるのではないかと心配になるグル。
家を出たサングは、グルのことを頼むとナムに伝えます。
明らかに様子がおかしいサングを、ナムも心配そうな表情で見つめていました。
サングの寝床を掃除していたナムは、「パンチドランク症候群」と書かれたスチョルの診断書を見つけます。
診断書がサングのものだと思い、闇の試合のことを思い出すナム。
試合でサングの身に危険が及ぶかもしれないことを確信します。
それを聞いてグルもパニックを起こしてしまいました。
サングの人格は本当に変わりました。グルと一緒に働き、ジョンウの真実を知ったことが影響しているのだと思います。
ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です9話感想
壮絶な人生を歩んでいたソンミン。
母親だと思っていたウジョンとは、彼女が出版した本のイベントで対面したことがあります。
しかしそこで息子だということを伝えられなかったのは、過去に面会を断られていたから。
もちろん面会を断ったのはウジョンではありません。
しかしウジョンに拒否されたと思い込んでいたソンミンは、サイン会で自分の話をすることができなかったのです。
切なすぎます…。
サングとジョンウのすれ違いもそうでしたが、
取返しが付かなくなってから誤解が解けることって、どうしようもなくて見ていて辛くなります…。
9話の中のニュースで「韓国は養子輸出大国」と言われていましたが、
実際にその事実はあるようです。
ソンミンのような人生を歩むことになる子供が実際にいると思うと、胸が痛みます。
ムーブトゥヘブン私は遺品整理士です7話8話9話あらすじネタバレと感想まとめ
9話の最後のシーンは、「ついにクライマックス…!」という感じでした!
危ない試合になると気づいた時、ナムとグルはパニックになっていました。
出会った当初は仲が悪いというか、馬が合わないサングとグル、ナムでしたが、
今ではここまでの絆ができていたなんて…!と嬉しくなりました。
相当危険な試合になるようですが、サングは無事に家に帰ることができるのでしょうか。
次回、最終話です。
ついに最終話!サングの運命が気になります…